猿の惑星 DVDマルチBOX (初回生産限定)
幼少の時分、正月に全作TV放映していて、よく観てました。征服でシーザーが電気ショックされる場面が怖かったな。中年になって全作2日で一気に観てみると、やっぱり良かった。傑作シリーズですな。だんだん息苦しくなってくるけど、その後じわじわ感動がやってきます。ぜひ、正月休みに1日1作観てください。おせちもいいけど「猿の惑星」もね!
猿の惑星 [VHS]
ある惑星に不時着した宇宙飛行士。
そこは、猿が人間を支配する世界だった。
ヒトは言語能力をうしなっていた。
SF映画の名作『猿の惑星』を、鬼才ティム・バートン監督が再映画化。
猿の惑星シリーズの第一作。
後半の作品群より前半のものが個人的には面白い。
当時の米ソの冷戦の影響があり、核戦争後の世界が描かれている。
デューン砂の惑星 (1) (ハヤカワ文庫 SF (76))
この作品を今を去ること25年近く前に読んだとき、私はものすごい
衝撃を受けました。架空の世界を、ここまでの説得力をもって
構築するとは、人間の想像力はすばらしい、と。
まあ、中学生か高校生になりたての頃だと思うんで、今読んだら
別の感想を持つのかもしれませんが。
思えば、エコロジーという言葉を始めて知ったのもこの本でした。
そういう面でも、なかなか先進的な本であったなぁと思います。
私的には、ずいぶん長いこと、砂丘の子供たち位までは絶対の
お勧め作品でした。
シリーズ未完のまま作者が逝去されたのと、砂漠の神皇帝以降は
なんだか退屈な話になったような気がするので、現在の評価は
少し微妙です。
シリーズが完結していないことを許容できるのであれば、
「砂丘の子供たち」位まで読む、というのをお勧めしたいと思います。
猿の惑星 コンプリート・ブルーレイBOX (初回生産限定) [Blu-ray]
画像で見る限り、既発のBDをセットにしただけのようですね。
2枚で3000円で買えますので、バラで買うのと大差ない…
そういう意味でお買い得とまで言えないので☆3つで。
作品としては5作通して見るのは意味があります。
僕自身、何度となくTVで放送された3作目までは憶えているものの、4、5に関しては最後まで見た事も無かったという…w
BDでやっと最後まで見たのですが、なかなか良かったです。
特に4については、完全版が併録されていて、当時の世論に負けて公開出来なかった本当の「征服」が見れるのも嬉しい事です。
そして5のラストシーンの清涼感。
特典映像で語られているのですが、とにかく予算が1作毎にガンガン減らされてしまったらしく、
不評の4、5作目なんかは、スタッフに言わせると「よくあれだけの映画になったもんだ」と、
費用対効果としては、絶賛されて然るべき内容だそうです。
3作目以降を評判だけで敬遠していた方には、是非ご覧頂きたい。
ただ、今度公開される「創世記」との整合性が気になる所です。
猿の惑星 (創元SF文庫)
…を教わった。大勢のサルを相手に熱弁する主人公と、4本足で拍手喝さいするサル達。
猿語を話せなかった主人公が、いかにして異星の文明ザル達とわかりあえたか。結局コミュ
ニケーションとは、「忍耐」と「思いやり」この二点につきる。
伝えたい事がうまく伝わらない。なぜか?偏見だったり先入観だったりが、僕らを邪魔
する。それら障害を根気よく取り除くため、まず必要なのは「忍耐」だ。投げ出さない事。
結論を急がない事。自分ばかりの主張でなく、時には耐え、相手を待つ。そして相手が
いったい何を望むのか、思いやる事。
そう「おたがいサマ」の精神だ。相手の立場を想像できない者とは、双方向を築けない。
親が子に教えるべきは、まず耐える事、待つ事、譲る事だ。他の車が信号を守るから、
自分は安心して道を歩けるんだ。
社会人になると新人の面会人は、どこでも先ず「待たされる」。なぜか?面接官にとって
二つの点で手っ取り早いからだ。先ず互いの力関係をハッキリさせるため。次に対話前に
相手の忍耐力をはかるためだ。
読み終え、スゲェち密でリアルな夢を見た気分。読み易く無理なく異世界に引き込まれた。
キャラ設定も説得力があったし。文明サルと主人公との羞恥心のギャップや。キスの場面は
笑えた。普通ではありえない世界を、見事に表現してる。
PS●偉大な原作を読んで初めて、思い知らされた。映画版シャフナー監督の天才的脚色術をマザマザとね。わが先祖が、著者を戦争捕虜にしたから、いま僕はこの名作を読めた。カラードの僕としては、なんかフクザツ。「姿形などどうでも良い、大事なのは精神だ」このセリフを信じたい。