ベスト・オブ・ホセ・フェリシアーノ
”LIGHT MY FIRE”(原曲はドアーズ)から始まり、”MY WORLD IS ENPTY WITHOUT YOU”(シュープリームス・ナンバーで有名)、”CALIFORNIA DREAMIN'”(あまりにも有名なママス&パパスの大ヒット曲)、”SUNNY”(ボビー・ヘブのスタンダード・ナンバー)・・・・と、情熱的でソウルフルなラテン系ギターと歌声のフェリシアーノ・ワールド全開。
特に”CALIFORNIA~”は、あのフォーク・ロックのスタンダード・ナンバーが見事なまでに彼独自の光と影の世界に塗り替えられていて、何度聴いても感動的。
他にも、このプエルト・リコ出身歌手の歌い上げる”THE STAR-SPANGLED BANNER”(アメリカ合衆国国歌)、”CHE SARA”(故郷よさらば、後はなるようになるだろう・・と歌うラテン・ナンバー)など、聴くほどに胸に迫ってくるものがある。
このベスト盤は、歌とギターに熱いソウルを感じたい音楽ファンにはまさに必携ものと言えるのではないか。
ハートに火をつけて
ジム・モリスン(vocal)、レイ・マンザレク(organ,keyboard bass,piano)、ロビー・クリーガー(guitar)、ジョン・デンズモア(drums)
からなるアメリカのロックバンド、ドアーズが1967年にリリースしたデビュー作です。
ジム・モリスンのカリスマ性ゆえか、時代の代弁者みたいな存在として語られることもあるが、基本的にはアーティスティックに特化した純粋
なグループ。時勢の地鳴りから出現したのは間違いないが。
魅力はまず何といってもモリスンの詩。それを体現する上での高度な音楽性。マンザレクが代表だろう。ベースパートを代用してることもある
が、それ以上に様々な音楽様式(ブルース、ロック、ジャズ、クラシック)を自由闊達に取り入れた彼の存在はバンドの接着剤として効用し
欠かせない存在。フラメンコギターをルーツに持つクリーガーは激情的であり、ブラジル音楽に影響されたデンズモアは重厚かつ軽快だ。
これらの個性が渾然一体となった本作はやはり最高傑作だ。よく思うが出自があべこべなんだ。後の良い意味でのポップ路線やブルージー路線
を逆に辿ってくるとこれになる。叙述トリックが加味された上質な倒叙ミステリーを読むように。。別格の完成度だから皆これを聴き込む。
いつまでも追いつけない。未だに扉はあんなにも先に見えると、まだまだ届かないと。違うんだ。そこから入ってきたんだ。
すべてが伏線。「ジ・エンド」への伏線。終わりにして始まり。苛烈なほどに単純な衝動で崩壊「ブレイク・オン・スルー」。不気味な戯れ
「ソウル・キッチン」。緑色に澄んだ音響に憂愁のかげりが落ちる「水晶の舟」。想像をかきたてる果実畑「20世紀の狐」。社交的な
アンサンブルは珍味中の珍味「アラバマ・ソング」。冷たいお花畑で焼身自殺「ハートに火をつけて」。さてこれは何の様子を歌った曲
でしょう?(微笑)、縷縷とした好奇心「バック・ドア・マン」。煌々と照り輝く「君を見つめて」。幽邃とした音の広がりはいやでも情感を
誘い出す「エンド・オブ・ザ・ナイト」。一見大胆、でも雅秘める「チャンスはつかめ」。そして、自他ともに傷つけるようなエモーションが
いつ瓦解するかわからぬ危うさとなり霧の中を動く影のように忍び寄ってくるのが例の曲。フィナーレへ向かうすさまじき迫力は形容の言葉を
封じる。終わり。
牧場物語3~ハートに火をつけて PlayStation 2 the Best
最初は作物の成長を見て、凄く嬉しかったんですけど、一年以内に一つイベントをこなさないと、バットエンドとして最初からやり直し・・・。なんかやるせないです。他の牧物はそんなことなく、ずぅっと続けられる為(とは言ってもやることはエンドレス)なんか物足りなさが感じられました。
鈴木いづみコレクション〈1〉 長編小説 ハートに火をつけて! だれが消す
彼女の最後の作品であるこの本には、
自分がもう落ちると知っている崖っぷちの人間が
ただ静かに下界を見下ろしているような冷たい静けさに満ちています。
以前はこの本しか流通してなく、彼女のその他の作品を読むために
国会図書館まで足を運んだことを懐かしく思い出します。
鈴木いづみコレクション第一作目を飾るにふさわしい彼女の全てが凝縮された傑作です
ハートに火をつけて/バックトラック スペシャル・エディション [DVD]
旧盤の「バックトラック」を所有していますが、今回の方が画質は大幅に向上しています。
この映画で良く引き合いに出される「デニス・ホッパーがジョディ・フォスターに黒い下着を着させる」シーンでも、旧盤では暗すぎて何をしているのか良く分かりません。
全体的に画調が明るくなっており、2層式から1層式になったことによるデメリットを差し引いても、2作を同時に入手できることもあって本商品は有意義なリリースだと思います。
この程度の画質のDVDは、70年代・80年代映画では良くあり、個人的には許容範囲かと思います。
少なくとも旧盤を購入する必要は全くないと思います。