フレンチ・コネクション DVDコレクターズBOX
1はニューヨークを舞台にした都会派アクションの傑作。ドキュメンタリー風の映像からくるヒリヒリとした緊張感や焦燥感、ニューシネマらしい後味の悪いエンディング。バディ物としての側面もありポパイとクラウディの個性が光る。当時のニューヨークのロケーションが素晴らしい。あの鉄橋のイメージが焼き付いて離れない。
2は純然たるアクションに徹した無骨な作風。舞台をマルセイユに移し”フレンチコネクション”の追跡を続けるポパイ刑事の孤軍奮闘を描く。前作のような先鋭的な内容ではないがフランケンハイマー監督らしい伝統的な肉体アクションが味わえる。続けて「ローニン」を見るといろいろと共通点が見えてきて面白い。
フレンチ・コネクション (2枚組) [Blu-ray]
ジーン・ハックマン主演、ウィリアム・フリードキン監督の刑事ドラマ。実話を基にしたアメリカ史上最大級の麻薬密輸組織の逮捕をドキュメンタリータッチで描く。
画質は、フリードキン監督監修のもと、より監督の意向に沿うものとなっているが、かなりザラザラと粗い仕上がりになっており、好みが分かれるところ。音質についてはDTS-HDMA 5.1chの効果もあり、カー・チェイス・シーンや拳銃の発砲音など残響音もハッキリとしておりものすごく良い。
特典は、監督の意向に沿ったカラータイミング手法やドキュメンタリーなどぎっしり詰まっており、見ごたえがある。
フレンチ・コネクションI・IIをセットにしたブルーレイディスクBOXを購入。
フレンチ・コネクション・ブルーレイディスクBOX (2008/12/17)
Version: Japan (FOX)
(THE FRENCH CONNECTION: Disc1)
MPEG-4 AVC BD-50
Running time: 104 mins
Sound: DTS-HD Master Audio 5.1 (English), DTS 5.1 (Japanese)
Subtitle: Japanese: English
Special Features: ウィリアム・フリードキン監督によるイントロダクション/トリビア・トラック/ミュージック・トラック
(THE FRENCH CONNECTION: Disc2)
Special Features: 未公開シーン集(監督による音声解説付き)(7種)/チェイスシーン製作秘話/ハックマンとドイル/フレンチ・コネクション:リアル・ストーリー/ブルックリン・ブリッジでの撮影/カラータイミング:イメージの追求/コップ・ジャズ:ドン・エリスの音楽/よみがえったフィルム・ノワール/BBCドキュメンタリー:「フレンチ・コネクション」の真実/メイキング・オブ・「フレンチ・コネクション」
[FXXA-23106]
French Connection
1998年、サッカーW杯フランス大会のあった年。
この年、この「French Connection」がリリースされた…そうです、これは、W杯フランス大会に合わせて「柳の下…」を狙った作品です(笑)。W杯フランス大会の試合が開催される都市名を各曲に織り込むか、もしくは関連のある曲をカバーして出来上がった作品…とくれば「つまりは企画盤なわけね~」と冷ややかな視線を浴びそうな気がしますが…敢えて星☆☆☆☆!何が悪い(笑)!
実際のところ、前作「Love Can…」(これは名盤!)に比べて、企画先行の音造りの宿命でしょうか、音づくりが物足りなく感じるところはあります。そして致命的なのは、フランス大会が終わってしまえば話題性に欠けてしまうという問題が…。
でも、素直に耳を傾けてみてほしいのです。決定的な名曲にこそ欠けるものの、楽曲のレベルはまずまずの粒揃い、トータルに聴いて穴が少ないという美点が…(笑)冗談はさておき、いい盤です。なるほど、名曲がないから、メリハリはないかもしれない、でも水準以上ではあるのだから、通して聴いて心地良い。
我が家では日曜日の朝の定番です。特に、晴れた朝にはぴったり!
彼女のファンでない人には星☆☆☆、ファン心理でもうひとつだけ☆をプラス。ごめんなさい、大目に見て下さい(笑)