レンタルマギカ ありし日の魔法使い (角川スニーカー文庫)
初の過去編です。短編集かと思ったら長編でした。
12年前、夏。猫屋敷が<アストラル>に入社して一年が経過した頃が物語の舞台。
猫屋敷は柏原と一緒に幼い穂波を手伝う。それは穂波の祖母でありアストラルメンバーの一人、ヘイゼルからのおつかい。3人は布留都市にある彼女の工房へと向かうことに。そこにいた敵からの勧誘は、司に反目していた猫屋敷の気持ちを揺さぶる。
同時刻、社長である司は隻蓮をつれてホテルへ。そこにいたのはアディリシアとともに来日していたオズワルド・レン・メイザース。彼はとある事情からアストラルに布留都市の地域調査を依頼する。調査する為に布留都市を訪れた二人。その市で出会った敵との戦いにより隻蓮が倒れ、更なる魔法でユーダイクスまでも追い詰める。
そして依頼したオズワルドも自身で調査する。その姿を追いかける幼いアディリシアは――
布留都市でとある儀式を行おうとするのは<螺旋なる蛇>の術者三人。その儀式の狙いは?
アストラルやメンバーの雰囲気ややり方が違っていて、少々戸惑うところがあります。が、伊庭司という一人のキャラのインパクトに比べれば些細なことかと。確かにいつきとは違うなあ……昔のアストラルにこだわったユーダイクスの気持ち、分かる気もします。
今回の話は時系列が過去ということもあって、今までシリーズを一冊も読んでない人でも大丈夫かも。でもやはり出版された順に読んで貰った方が、「ああ、だからか!」と読みながら納得できます。例えばなぜ魔法となったオズワルドが布留都市にいたのか、隻蓮はいつきに教えるものとしてなぜ五行拳にしたのか、とか。
過去編ですが現在のいつき達の出番もあり、長編の続刊としての位置にあります。これからのいつき達の戦いの前に、少し寄り道してみるのもよいかと。
レンタルマギカ 魔法使いの妹、再び (角川スニーカー文庫)
短編集。短編x2(現代編)と中編x1(過去編)の3本。
大きなイベントの合間の短編集ではあるが、本編のストーリーと無関係な(例えば、かつて雑誌に掲載されたものを無造作に並べただけの)短編集ではなく、ストーリーの隙間を補完するというか、より厚みを持たせるための短編集だ。おそらく、この短編集を飛ばして読んだとしても、話を追うのに特に支障はないだろう。それでも、普段はあまり描かれないキャラクターの後ろにある景色を少し見ておくというのも、悪くはないと思う。
このシリーズでもっとも与える印象の強いキャラクターの一人が、主人公の妹だと思うが、彼女の言動、特に、ラストのところでのセリフが、この後のどの展開を指しているのか、どこへどう効いてくるのか。ぜひ、続きを期待したい。
Songs for Animation
自分はもう結構良い歳ですが、このごろアニソンってレベル高いとつくづく感じます。その辺の上位チャートのJPOPより、よほどレベル高いんじゃないかと思います。ただの人気ではなく、実力で歌手が選ばれ、歌の作り手も凄くレベルが高いのでは?ゴシックでコミネリサさんを知り買いましたが、当たりでした。これからもアニソンをチェックしていきたいと思います。
宇宙に咲く
最初にアニメ「レンタルマギカ」のOPで聞いたときもイイ曲だなあと思っていましたが
途中から急に英語版のFaithになったのには度肝を抜かれましたww
まさに一粒で二度美味しい!
伴奏もカッコイイのですがやはり特出すべきはそのボーカルでしょう
ロック調で壮大な演奏にも負けず劣らず、ノビがあり力強い声には鳥肌が立ちましたw
英語版をカラオケで歌い切れればカッコイイこと間違いナシ!!
レンタルマギカ 争乱の魔法使いたち (角川スニーカー文庫)
ついにはじまった大魔術決闘。協会と螺旋なる蛇の魔術決闘という図式にまさかいつき率いるアストラルがこんな形で介入してくるとは思いませんでした。銀の騎士団編から、いつきは組織や勢力間の駆け引きや、戦術的な面で大きく成長し、周りを驚かせるような策を次々と講じてきましたが、今回の大魔術決闘のルールにはまたしても一本取られました。しかし、ある男の登場により事態はいつき達の計画外の展開にすすんでいきます。この巻では今まで登場してきたキャラクターが集まり本当に総力戦という言葉がしっくりきます。ただ、登場キャラクターが多すぎ途中からこのシリーズを読んでいる人には分かりづらいかもしれません。今まで謎だった事についても少しづつその輪郭がはっきりしていきますが、全てが明かされるのは次巻かそれ以降になりそうです。本格的な激突というよりその序章が描かれていましたが、大魔術決闘の結末に大きく関わることが起きる巻です。