華麗なるサクソフォンアンサンブルの世界
現代最高のQuartetだと私は思います。
クラシックのサキソフォーンアンサンブルでは、マルセルミュールに始まり、その弟子のJ.Mロンデックス、デュファイエのCDなどの歴史がありますが、ジャン=イヴ・フルモーの音色は彼らの時代の音楽と一線を画すもので、進化した現代のサックスの素晴らしさを存分に引き出して、豊かに音楽で心を表現できるミュージシャンだと思います。
私自身SAXクァルテットが好きなので、日本で入手できるデュファイエ、トルヴェール、アルモ、キャトルロゾーなど他にも多くのCDを購入しましたが、何年たっても「あのCD、また聞きたいな」と思わせてくれるのはこのCDとデザンクロが入っているトルヴェールQのCD(APCE-5133)の2枚だけです。
使用楽器はフランスのセルマーではなくヤマハですが、それはヤマハがサポートしているからというだけではなく、音色、音程、豊かな表現幅、操作性を高い次元でバランスできる世界でもっともよい楽器だから、っとフルモー自身がインタビューで答えています。
http://www.yamaha.co.jp/streams/academy/14af/interview_fourmeau.html
ヤマハ、アナドルナカレ。
愛の喜び~魅惑のサクソフォーン
以前キングレコードから型番KICC64として販売されていた同名のCDを再発売したもの。以前のCDが廃盤になっていたため、1800円という安価で入手できるようになったのは嬉しい限り。
演奏しているのはパリ音楽院サクソフォン科前教授のダニエル・デファイエ(1922 - 2002)。クランポン社製の楽器を使用し、独自の美音と卓越した音楽性で一斉を風靡した伝説的な名手である。このCDでも編曲ものの小品を中心に彼の美しい音色を堪能することができる。現パリ音楽院教授ドゥラングルや日本の須川展也等々、現代の名手たちとの演奏の違いを聴き比べるのも一興。サクソフォンを吹く方なら持っていて損はない。