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活きる 特別版 [DVD] いまや世界の巨匠となったチャン・イーモー監督だが、近年は大作続きで、興業的に成功したかもしれないが、正直、あまり好きになれない。やはり、文革という狂った政治の時代に翻弄された庶民や貧しくとも懸命に生きる人間を描いた作品の方が好きだ。中国の映画には文革ものというジャンルがあるが、この映画はまさにそうした映画の一本で、チャン監督の映画の中でも好きな作品のひとつだ。現在の社会主義中国の成立以前から文革が終焉するあたりまで、時代に翻弄されながら懸命に活きる庶民の家族の物語だが、その姿に感動すると共に、毛沢東という怪物が支配した時代における愚劣な大躍進政策や自らの失政を棚に上げ、権力を保持するために行なった文革という時代の恐ろしさや愚劣さを庶民に目でじつに分かり易く描いた、という点においても傑作と言えるのではなかろうか。その意味で、感動的な家族の物語であるだけでなく、現代中国史を理解するうえで素晴らしい教材になっている。毛沢東が死んではじめて制作が可能になったのだが、文革当時、私は大学生だった。その頃は中国でななにが起きていることがまったく理解できなかった。文革が終わってすでに30年たつが、内容が普遍的で、いつまでも作品としての価値が下がることはないだろう。若い人に是非見て欲しい。
本格折り紙―入門から上級まで 作品それぞれもさることながら、頁ごとの記述から、前川さんが私の前で肉声を以て説明してらっしゃるような錯覚を覚えました。
「悪魔」の耳と尾房の折り出しを工夫した25年前が懐かしく思い出されます。

アット・ジャズ・カフェ・ボサ・エディション ジャズが特に好きじゃない人でもボサノバがいやだという人はあまりいないと思う。素朴と洗練が融合されたハイブリッドな音楽の走りがボサノバでもある。それにしても、このアルバムの豪華さといったら驚きの一語に尽きる。ボサノバのベスト盤は数多いが、スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト,アストラッド・ジルベルト(イパネマの娘、デサフィナード、コルコヴァード)アントニオ・カルロス・ジョビン(メディテーション、波、ワン・ノート・サンバ)、ワルター・ワンダレイ(コール・ミー)、バーデン・パウエル(トリステーザ)、.セルジオ・メンデス&ブラジル’66(マシュ・ケ・ナダ)、ルイス・ボンファ(黒いオルフェ)などなど、オールスターによる名演は人生を豊かにしてくれるエキスがぎっしり詰まっている。ボサノバのすばらしさをこれほど凝縮したアルバムは知らない。お奨めの1枚である。
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