主に泣いてます(1) (モーニングKC)
絵画モデル・紺野泉は美人のあまり、出会う男性という男性が惚れてしまう。惚れた男性は不幸になってしまう。惚れさせないようにするための策が面白くて笑ってしまう。
彼女自身はつらい恋をしていて、泣いてばかりもいる。不幸になってしまった人たちを思い出しては泣く。
彼女をめぐって刃傷沙汰が起きたり、ストーカー化した男性も…。笑うとことして描かれているけど、そこは素直に笑えなかった。
おもしろくて、かわいそうで、こわい漫画。
それは、『主に泣いてます』です。
docomo SH-06A NERV(GLAY)
エヴァンゲリヲンは、非常に奧が深く且つ現実的なアニメだと感じて止まない。フュギアや雑誌、ゲームソフトやDVD等は入手が容易いグッズではあるが、この携帯だけはかなり入手困難であった。当然、先着順での販売には箸にも棒にもかからず諦めていたわけだが、限定発売からまる2年以上経過したある日、無性に欲しくなり、定価の2倍以上の価格にもめげずに購入した。 購入出来た喜びは一言では言い表せないが入手できて本当に良かったと思う。 携帯としては使用せず、鑑賞用として大切に保管してある。
YOSHIKI/佳樹
YOSHIKIが直接関わった初の伝記。その文体は伝記と呼ぶには過度に感傷的な気がしますが、本当に幼少期の頃から波瀾万丈で、何度読み返しても飽きません。
○経済的に何不自由なく、両親や周囲の人々の愛情に恵まれながらも、病苦に苛まれ続けた幼年時代
○音楽的才能を開花すると共に、ようやく健康を手に入れ、明るい未来が見え始めた矢先に父親の自殺に直面した小学時代。髪型などに対する教師からの抑圧に反発し非行に走る一方、音楽への関心を更に高め、また勤勉かつ学業優秀で、暴走族の集会でも勉強をしていた中学時代
○喧嘩に明け暮れる一方でロックに一層夢中になり、猛勉強の末に掴んだ音大への進路を捨ててロックバンドで生きる事を選んだ高校時代
○バンドの活動方法など何も知らない状態から経験を積み重ね、遂には自らレーベルを立ち上げて経営者となり、また猛特訓と試行錯誤の末にインディーズで記録的な売り上げを達成したアマチュア時代・・・
メジャーデビュー以前から、その人生は漫画のように非常に劇的で、実に伝記としての読み応えを感じさせます(デビュー以降の記述は、YOSHIKIを美化しすぎている気がします)。以前に出版された、X-JAPANに関する暴露本の内容が、実は概ね正しかったというのは複雑な心境ですが。ついでに言えば、有名なカレー事件・シャワー事件などの真相も記されています。
ただ、HIDEの急死以前の記述はX-JAPANの誕生とメンバーの人間模様として、概ね一つの物語として仕上がっているのですが、その後YOSHIKIが立ち直るまでの様々な出来事の記述について、どれも断片的で統一性が欠けているという印象です。
また、事実関係についても一部疑わしい箇所があります。TAIJIに解雇宣告した日時やその時のやり取りの内容がTAIJI本人の自伝と一致せず、また彼を一方的に悪し様に書いておきながら、解雇を決意した理由については明らかにしない点は、信頼性に乏しいと言わざるを得ません。また、TAIJIが自伝で解雇された原因の一つと指摘した金勘定の話がほぼ皆無なのも拍子抜けでした。
またX-JAPANの解散記者会見について、事前にTOSHIの個人事務所に会見を開く事を伝えたのですが、TOSHIはその直後の取材に「全く知らされていなかった」と答えました(脱退したTOSHIは会見を決定する打合せに加えられなかったという趣旨だと思いますが)。その態度に激怒し、ラストライブの最中もその怒りを抑えるのに必死だったとYOSHIKIは複数の取材に答えているのですが、この伝記にはその事には全く触れていません。
更にTOSHIがX-JAPAN脱退を決意した経緯については、その心情の変化も含めて詳細に記されているのですが、彼が復帰を決意した経緯の記述はほとんどないのが気に掛かりました。
胸懐 (幻冬舎文庫)
同世代のオトコとして最近の彼の言動には共感できたので本書を手に取りました。
僕自身は好んでGLAYの音楽を聴くわけではありません。しかし、GLAYファンである妹や妻と足を運んだライヴでは、音楽やファンと真摯に向き合う彼らの姿には心から感動できました。
俺はファンじゃないのに…なぜだろう?
本書にはその答えがありました。
生い立ち、音楽との出会い、アマチュア時代の活動、プロとしての音楽ビジネスとの向き合い方、彼・彼らを支える人々との出会いと別れ…彼の人生の節々にちりばめられている喜びや苦悩が彼らしい言葉でつづってあるなぁ、と思いました。
ワクワク感あり、切ないシーンあり、示唆に富んだくだりあり、楽しんで読めました。
元気のない時ならシンプルなサクセスストーリーとして。
プロミュージシャンを志す人が煮詰まったときの道しるべとして。
人生の指標!なんて大げさなものではありませんが、何かに迷っているときには、彼のもののとらえ方・考え方は大いに参考になるのではないでしょうか。