NHKドラマスペシャル 白洲次郎 Blu-ray Disc BOX
白州次郎氏に関する本を何冊か読んだことがあり、あの掴み所の無い人物を
NHKが、どう表現するのか興味津々で予約しました。
それに、せっかくなら画質の美しいBlu-rayで観たいと思いDVDよりも少し高かったけど
こちらを購入したわけです。
一言で感想を述べるなら、配役・脚本・演出どれをとっても最高の出来だと思いました。
数多くの逸話がある白州次郎氏の特に際立ったエピソードを余すところなく盛り込んであるので、
彼のことを知る入門編としては最適ではないかと思います。
この作品が成功した要因は、何よりも”伊勢谷”次郎と”中谷”正子の尽力によるところが大きいと思います。
特典映像で明かされた御両人の役作りへの並々ならぬ入れ込みように感嘆いたしました。
天皇陛下からのクリスマスプレゼントを蔑ろにしたマッカーサー元帥を”伊勢谷”次郎が一喝する場面では、
思わず涙が出て暫く止まりませんでした。
原作とは違うのですが、特典映像で監督が「あれは伊勢谷君のアイディアです。」と語っているのを見て納得が行きました。
”中谷”正子を演じるために一年間も能のお稽古に励んだという中谷美紀さんの役者根性にも拍手を送りたいです。
脇を固める俳優陣も、これ以上のキャストは考えられないくらいの素晴らしさでした。
私にとって今年最高の映画(と言わせて下さい)でした。
この作品を観て白州次郎氏に興味を持った方には、関連著作も読まれることをお勧めします。
NHKドラマスペシャル 白洲次郎 DVD-BOX
ドラマで見て、白洲次郎を知りました。
今まで戦後の彼の活躍を知らなかったです。
お恥ずかしい・・。
こんなかっこいい男が存在したのかと、ビックリしました。
彼の生き方は、現代日本においても本当にかっこいい。
実物もスラリとしてかっこよかったとのことですが、
演じる伊勢谷さんがまた、すごくすごくはまっていて、惚れ惚れでした。
英語(ブリティッシュイングリッシュ?)も流暢で素敵でした。
そしてビックリしたのが、映像です。
クオリティ高い!!
NHK作品、お金かかってるんだろうな〜・・・と、感心しました。
DVD購入しましたが、DVDのジャケットのクオリティの高さにもビックリ。
装丁がとってもキレイ。
封入のブックレットも、イラストボードが載っていて満足でした。
映像特典も満載でした。
まだ全ては観ていませんが、メイキングはできが良かったと思います。
制作者側のインタビューが多く盛り込まれていて、知りたいことに手が届く感じの作りになっていました。
さすがNHK。
その一言でした。
さくらうさぎ (ミキハウスの絵本)
奥田さんの絵は「おさびし山のさくらの木」のイメージがかなり強く、本屋で見かけたとき「おや?」と思いました。 今回のテーマも”桜”でしたし。
タイトルの通り桜色のウサギの話です。ウサギの夫婦とその子どものお話。
深読みすると、イジメや偏見の話と取れるのかもしれません。
主人公の桜色のウサギが出会う辛い想いは、親のウサギにも子どものウサギにも辛い事、簡単に何とかなる問題ではなくて・・・。
でもきっと生きていくうちには、多少の差こそあれ”いろんな辛い事”がやって来るはず。それを一緒に励ましあって、自分自身を信じて居られるウサギの親子の姿が心に響きます。
最後のひと匙の”隠し味”は、絵本ならではの優しい光みたいです。夢と希望が詰まっていました。その味は読んでみてからのオタノシミで。
もう少し早く、桜の季節に桜の木の下で読みたかったと思います。
GOEMON [Blu-ray]
BDで見た「GOEMON」は、まさに「電気紙芝居」ともいえる絢爛豪華な映像世界。
ローマ戦記を扱ったハリウッド映画や史記の世界を描いた中国のスペクタクル映画にも通じる迫力の映像だが、時代考証など無視して映像のインパクトにこだわった点はそれらをはるかに上回っている。
ストーリーも信長、秀吉、家康という実在の人物を軸に展開してはいるものの、石川五右衛門、服部半蔵、霧隠才蔵など時代小説のヒーローたちを自由に動き回らせて全く新しいストーリーを作っている。歴史に興味がなくてもシンプルなストーリーなので十分に楽しめるはず。五右衛門と才蔵の友情を中心に据え、その他のごちゃごちゃした部分はあえて説明をしなかった点もいい。いっそ最後に徳川家康に天下を取らせなくてもよかった。豪華俳優陣も魅力なのだが、もしかすると江口洋介や大沢たかおを始めとして、出演者に対する好き嫌いが評価を分けるかもしれない。
紀里谷和明に正調の時代劇などは誰も期待していないはずだが、日本人よりも外国人の方が喜びそうな作品である。