ONE PIECE STRONG WORDS 下巻 (集英社新書<ヴィジュアル版>)
「ONE PIECE」を読んだ事がありませんでしたが、世の中をも動かす「ONE PIECE」現象はどういうことだろうと疑問に思っていました。
NHKのクローズアップ現代では「ONE PIECE」のメガヒットの秘密はその「言葉」にあり、サラリーマンのバイブルになっていると取り上げていたり、
長年「ONE PIECE」大ファンの友人も「(主人公だけではない)登場人物達の言葉に感動し、自分を反省する」と言い続けています。
そこで漫画から随分前に卒業してしまったのですが、この本なら全部漫画を読まずとも疑問が解けるかもと、手に取りました。
本の中は前後のコマや、これまでのストーリーも載っていているのでどういう場面でこの台詞が出てきたのかも解ります。
言葉の力は大きなものですが、なにより作家の画力が言葉に熱い生命観を宿しているんだなと感じました。
2、3コマでこれだけ気持ちが動くのだから、コミックを読み続けたらはまってしまうのも解ります。
次のページを繰るのにワクワクしていた頃を思い出しました。
きっとファンにはそれぞれの名言があるのでしょうけど、この本をきっかけに全く読んだ事のない初心者が興味を持つのもありかと思いました。
印刷も奇麗で漫画とは違う感覚で観れると思います。
内田樹氏による解説が面白く、大胆な仮説とワンピースの結末に共感し、ワンピースを読んでみたいと思いました。