指輪をはめたい
主人公・片山輝彦はスケート場で転倒、その間近の記憶がない。ポケットの中に指輪があるので、3人いる彼女のうち、誰かにプロポーズしようとしていたんだと思う。30歳になるまで結婚してやる。それが出て行った絵美里への復讐だ。そのプロポーズの相手が誰だかわからない。そのうち3人の彼女達が結婚を意識し始めて怪しい雲行きに。そこにエミという中三の正体不明の少女が現れて…。
住友智恵…同じ会社に勤めるゲームオタク。デートコースは家でゲーム。「営業」に回されるのが嫌で、結婚をせっついた。
潮崎めぐみ…仕事の関係で知り合った。グルメでぽっちゃり系。デートコースはみたくもない「映画」。自分の愚痴を男性に送っているのを彼女の携帯から盗み見。
鈴木和歌子…大学の下級生。頭がよいが神経症。デートコースは「散歩」。精神状態が悪化、母親が看病に来ている。
「主人公が嫌い!」。女性なら誰でもそう思うはず。真剣に自分や相手と向き合わず、のらりくらりと生きている。いいとこをつまみぐいして、争いを好まず、逃げるだけなので、いつまでたっても問題点が解決せず、女性がいらいらしてしまう。なのに、「出て行った絵美里への復讐」のために30歳までに結婚する。と見栄を張る。結局は3人の彼女のアラが目立ち、誰とも結ばれずにリセットされ、作品そのものもスッキリせずに終了。「…どうなってんの?スッキリさせてよー」ともどかしい結末。
ごたごたを乗り越えて「大人」になって「結婚」するのにそれができてない主人公にかなりイライラさせられます。「コイツ、救いがないなー」、という感も。最近の男性は皆、こんなひとりよがりな「草食系」なんでしょうか?
イライラしながらも読みやすく、作中に出てくるゲームは全部知ってるし、映画「マトリクス」「ラン・ローラ・ラン」等に抱く感想は同じなので「意外にコイツと趣味が合うかもしんない…」と複雑な思いです。
指輪をはめたい (文春文庫)
主人公・片山輝彦はスケート場で転倒、その間近の記憶がない。ポケットの中に指輪があるので、3人いる彼女のうち、誰かにプロポーズしようとしていたんだと思う。30歳になるまで結婚してやる。それが出て行った絵美里への復讐だ。そのプロポーズの相手が誰だかわからない。そのうち3人の彼女達が結婚を意識し始めて怪しい雲行きに。そこにエミという中三の正体不明の少女が現れて…。
住友智恵…同じ会社に勤めるゲームオタク。デートコースは家でゲーム。「営業」に回されるのが嫌で、結婚をせっついた。
潮崎めぐみ…仕事の関係で知り合った。グルメでぽっちゃり系。デートコースはみたくもない「映画」。自分の愚痴を男性に送っているのを彼女の携帯から盗み見。
鈴木和歌子…大学の下級生。頭がよいが神経症。デートコースは「散歩」。精神状態が悪化、母親が看病に来ている。
「主人公が嫌い!」。女性なら誰でもそう思うはず。真剣に自分や相手と向き合わず、のらりくらりと生きている。いいとこをつまみぐいして、争いを好まず、逃げるだけなので、いつまでたっても問題点が解決せず、女性がいらいらしてしまう。なのに、「出て行った絵美里への復讐」のために30歳までに結婚する。と見栄を張る。結局は3人の彼女のアラが目立ち、誰とも結ばれずにリセットされ、作品そのものもスッキリせずに終了。「…どうなってんの?スッキリさせてよー」ともどかしい結末。
ごたごたを乗り越えて「大人」になって「結婚」するのにそれができてない主人公にかなりイライラさせられます。「コイツ、救いがないなー」、という感も。最近の男性は皆、こんなひとりよがりな「草食系」なんでしょうか?
イライラしながらも読みやすく、作中に出てくるゲームは全部知ってるし、映画「マトリクス」「ラン・ローラ・ラン」等に抱く感想は同じなので「意外にコイツと趣味が合うかもしんない…」と複雑な思いです。