ウォーターボーイズ [DVD]
日本映画界に若手監督が続々登場して嬉しい限りですが、矢口監督の作品で最初に見たのが「スイング・ガールズ」。予想外というとフアンに叱られそうですが、面白かった。共感もし、青春を感じた。爽やか。舞台が東北の田舎、それも方言が効いていたと思います。気に入って、この監督の過去の作品をと思って「ウォーター・ボーイズ」を遅ればせながら見て、発想の斬新さと洒落た選曲、振り付けに感心もし、気持ちが乗りました。明るく、素直な青春映画で、楽しく笑えます。妻夫木君が最高。60年代、70年代の音楽の選曲も大きなポイントになっています。いまの音楽ではああはいかない。男のシンクロナイジングと聞いて、どんな振り付けをしているのか興味津々でしたが、選曲とあいまって抜群のセンスとアイデア。
4年も前の映画にいまさらレビューというのも気がひけるのですが、今年、続編ができるとか、楽しみにしています。
忍ぶ川 (新潮文庫)
六部作になっており、表題作「忍ぶ川」は、結婚を考える男性の自らの「血」ののろいを、相手に伝えることから始まる。
卒論を控えた大学生である主人公が(続編の「初夜」で早稲田大学の学生とわかる)小料理屋「忍ぶ川」の店員志乃に、
郷里の兄弟たちが神経薄弱の呪いを受け、自殺を図っていることを
告げる。
「初夜」では、彼らが夫婦として、子供を生むということ、すなわち自らののろわれた遺伝子を引き継ぐ存在を生み出す恐怖ということに対して、主人公が真っ向から向かう。
彼(おそらく三浦哲郎本人の回想に近い)が血液の因縁から解放されたのは、新たな自分の血を生み出すことだったのだろう。
夫婦は、二度目の受胎で出産を決意し、将来への希望を見出す。
全体に明るい作品ではないが、将来への希望を常に持つことのできる、
秀作だと思う。
TUBEst III
1996〜2000年までのシングル曲9曲+過去の代表曲8曲をアレンジした曲の全15曲でこのアルバムは成り立っています。曲順はシングルリリース順で凝ったものではありませんが、このアルバムの一番良いところは、やはり曲順です。1曲目の「Only You 君と夏の日」でさわやかに始まり、最後は「夏を抱きしめて(アコースティックVer.)」でしっとりと締めてくれます。また、このアルバムにはバラード曲が比較的少なめで、盛り上がる曲の方が多いです。特に「ー花火ー」「Yheei!」はハジけます!と、思ったら、「きっと どこかで」「Purity~ピュアティ~」など、しっとりしたバラード曲も入っています。お勧め!