野性の証明 デジタル・リマスター版 [DVD]
ディスク購入、試聴後のレビューです
全体に画質の向上は驚くほどではありませんでした
確かに以前のものより良くなっていますが
作品全体に夜間や暗いシーンが多いことから
実感は薄いものとなっています
ただ、屋外での撮影や演習シーンの輝度の高い場面でのアップでは肌の質感など良く分かります
当時のフィルムの状態から考えると限界に近いですね
ブルーレイ化されても大きな驚きはなさそうに感じます
また、音声は全く変化なく相変わらず疑似ステレオレベル?
パッケージにも「モノラル」と表示が..
ドルビーデジタルモノラルです
以前発売の製品は表示は「ステレオ」でした
正直、大好きな作品だけに残念な部分が多すぎますので
不本意ですが辛口のレビューとなりました
大好きな「戦国自衛隊」も購入しようかと思っていましたが
期待薄なので今回は見送ります
下世話の作法
ビートたけしは、シャイな人だと思う。
品や粋のことを書きつつ、”浅草の極貧芸人”がどうのようにして”世界のたけし”に、なったのかが書いてあります。
精神的自伝といってもよいかも知れません。
いつか、あのオートバイ事故の話もよんでみたいです。
八甲田山
日本映画史に残る大作「八甲田山」。一時期某携帯電話会社のCMにその音楽が使われ賛否両論含めて話題になった時期でのこの音盤の登場は偶然とはいえなかなかのタイミングでは?収録内容に関してはサントラというよりは映画中で使用した素材を基にレコード或いは演奏会用に新たに編み直した管弦楽作品であり(ゴジラなんかにもありますね)、初発売時期を考えると世界的にも先駆的な企画であったと思われる。映画音楽において芥川がいわゆるライトモチーフの技法を好んで用いたため、この作品でも同一素材の繰り返しの使用が目立ち、また映画の内容と相まって、ドラマチックな盛り上がりや展開という観点からは一歩引かざるを得ないが、しかしながら音楽を聞くだけで、この映画を観たことがなくても八甲田山の雄大な姿や厳しいという言葉だけでは形容しきれないであろうその冬の寒さを想像することは難しいことではないと思われ、その点では芥川を日本のR.シュトラウスになぞらえることもできるかもしれない。併録の演歌?についても知らずに聞けば少し洒落たバラード風演歌とも感じられるし、メロディメーカーとしての芥川の面目躍如と言ったところではないだろうか。クラシック愛好家には70年代の日本のオケの貴重な録音として聞くことも可能だろう。
刑事物語 [DVD]
うだつの上がらない三流刑事の片山元。
正義感は人一倍。
日用品を武器にすれば天下無敵の
秘門派蟷螂拳の使い手。
中学生だったあの頃
大好きで何度もビデオを借りたっけ。
カンフーアクションのご本家
ジャッキー・チェンも、そのアイディアを
逆輸入し、映画の中で
とある日用品を武器として採用した。
どの映画かはご自分でお探し下さい。
脚本家としてクレジットされている
片山蒼とは武田鉄矢のペンネーム。
パート4を除き、武田鉄矢自身が脚本を手がけている。
僕の青春のシリーズ。
最も好きなのはパート2ですね。
DVD化は本当に嬉しいなぁ。
残り4作品のDVD化も望む。
多分そうなるかな?
歴代武器一覧
パート1:ハンガー
パート2(りんごの詩):ハンガー
パート3(潮騒の詩):フラフープ
パート4(くろしおの詩):ゴルフクラブ
パート5(やまびこの詩):テニスラケット、三節根ハンガー
山口組三代目 田岡一雄自伝
この本を開いて、写真を見ると、驚く人が多いだろう。三代目組長が、一日警察署長をしている。彼が社会的な名士であった時代があった。鶴田浩二、高倉健、美空ひばりと共に写っている。山口組が有数の芸能会社であった時期があったのだ。
『近代ヤクザ肯定論』で、宮崎学は次のように書いている。
「いざとなれば、極道の恐ろしさを遺憾なく発揮する、その怖さを紙一重のところに感じさせていた、ということはあるだろう。だから、大芸能プロダクションでも大放送局でもヤクザの大組織でも、下手に逆らうことはできなかった。その面が大きかったことを忘れてはならない。しかし、田岡個人がもつ心映え、姿勢が彼らに安心感、信頼感をいだかせ、彼らも個人的に全幅の信頼をおくようになったのである。」
田岡組長は、父を知らず、母は、小学校入学のために新しい服を必死で買ってくれるが、過労で、直後に亡くなってしまう。一雄という名は、一人で雄雄しく生きて欲しいという母の悲願である。苦労の連続の中で、新聞配達で体を鍛えて、喧嘩が強くなり、やくざに入っていく。宮崎学は書いている。
「田岡一雄は、被差別民と最下層民が、みずからを社会に対して立て、自己権力を形成していかねばならなかったときの、その心根の深層をみずからのものとしえていた。
」
田岡は、度胸の良さと、優れた行動力と組織力で認められ、山口組の三代目となる。田岡組長の考えは、日本の裏社会には、任侠というような筋の通し方が必要だということだった。
宮崎学は問う。ヤクザ撲滅作戦の結果、十八万人いたヤクザは十万に減った。それでは組をやめたヤクザはどこへ行ったのか。組の統制と親分の重石のもとで、組では違法であっても、犯罪ではない行為を追及してきたのに。彼らは本当の犯罪者集団になってしまったのではないかと。