桃魂ユーマ 3 (チャンピオンREDコミックス)
身長180センチ超でありながら心は夢みる乙女、ゴスロリ服や可愛い小物が大好きで、普段は引っ込み思案な女の子、しかし一端プッツンすると恵まれ過ぎた体格と、理性度外視・野性の格闘本能を120%発揮した暴れっぷりで並居る敵をなぎ倒す。そんな主人公・桃千ユーマが最低最悪のバカ高校・姫天下高校を舞台に繰り広げるゴスロリ&バトルな毎日を描いた作品。今巻で完結です。
ラストとなる今巻では、ユーマと同種類の強さを持った敵が姫天下高校を襲撃、彼らとのバトルを通じてユーマの強さの秘密が明かされます。また過去にユーマと闘って敗れた者たちが仲間として参戦、初のチームバトルとなります。敵味方とも無駄にキャラが立ちまくった特濃のメンツが揃っており、ラストバトルを飾るに相応しいド派手な展開になっています。
ただ、この作品を他の作品から際立たせていたゴスロリ要素がほとんど消えてしまっていて、ステレオタイプと言っても良いほど典型的なバトルモノコミックのクライマックスを迎えたとも言えます。ラストに出てくる「姫服」もイマイチインパクト不足。設定を何とか消化してとにかく物語にケリをつけたと言う印象を強く受けてしまうラストでしたね。まぁラストを飾るサービスカットが多目なのは嬉しいですが、せっかくのゴスロリ要素はもっと活かして欲しかったと思います。
全体として最後までデッサン力が安定せず、コマによってかなりキャラクターの顔が異なっていたり、頭身や手足のバランスが狂っていたり、ポーズが相当不自然だったりする等、絵的な難点はとうとう解消されませんでしたが、キャラクター付けについては、師匠・板垣恵介氏譲りのこだわりが感じられる部分も多々ありました。ユーマ、アリーヤ、凛后、有栖によるチームバトルをもう少し見たかった気もしますね。さらに画力を磨いて次回作に臨まれる事を期待します。
バッカス (ニチブンコミックス)
『酒に敬意を払え、それが酒飲みの掟(コード)だ!!』
ハードボイルなセリフ回しと精悍なマスク、それに130キロを片手でリフトアップする超マッチョ主人公“バッカス”の男っぷりに痺れる。
バーテンダー物としては奇天烈すぎる展開だが、しっかりとした酒の知識に裏打ちされてるのと(全部レシピまで書かれている) 圧倒的迫力と繊細さをあわせ持つ画風(女の子のカワイさやヌードも実用度高しww)で勢いとリアリティがギリギリで両立してるのが見事!!!
最近の薄めのマンガに飽き飽きしてる方、濃いィマンガに飢えてる方にはお勧め☆