
カビリアの夜 完全版 [DVD]
オスカーに連れられてカビリアが湖を望む断崖に立つ場面:
ハリウッド映画だったらバッグを取られまいと格闘してカビリアがあわや落下寸前、というところでヒーローが登場(映画スターか慈善家か)。
アメリカンニューシネマだったらあっけなく突き落とされて終わり。
火曜サスペンス劇場だったらカビリアが不遇な生涯を語り…
という展開になるのであるが、フェリーニはそのどのパターンも取らない。かと言って凡庸な展開ではなくしかしこれが最もカビリアの取る行動に相応しく思える。
そしてラスト、これもまた人間の一面を見事に表したシーンである。

プレイズ,ニーノ・ロータ
もともと映画音楽のファンではない。ただ映画は好きなので見に行ったり、DVDで見たら、いい音楽は心に残る。で、このCDを聞くと僕の心に残っている名曲はほとんど「このお方」の作品であることが判明。こうしてみるとすごいですね。
個人的には「太陽がいっぱい」が思い出とともにNO.1ですね。