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トイレの神様(DVD付) CD未発売時、初めてラジオで聞いたときぽろぽろ涙が止まりませんでした。ちなみに自分は基本的にはよくあるお涙頂戴物は大嫌いな人間ですが、似たような経験があったのでグッと来てしまいました。
歌詞やメロディが拙いと言った批評が多いようですが、これは「そういった曲」として本人も確信犯的にワザと作っているのだから、そのような批判は自らの浅薄さををひけらかすようなものだと思います。

失恋ソングや演歌を聞いて「この曲や歌詞はどこかで聞いたことはあるものばかりだ、ダサい」と批判する方がよくいますが、音楽はアートとしてだけ存在価値があるのではありません。
失恋したときにダサい失恋ソングを聴いて癒されることがありますが、詩的な表現や複雑なコード進行だとそういった効果は望めないこともあります。昔のトライアドコードの名曲を現代風に複雑なコードにアレンジしたら凡百な曲になってしまうことも多々あります。ダサいからこそそれが魅力な曲もあるのです。この曲はそういった特化されたジャンルの曲なのだと思いますし、恐らく追体験できる似たような過去がない方にはピンと来ないのでしょう。

ただ、この曲は妙にヒットしてしまったことに悲劇があると思います。
本来は特定の人だけがその魅力を享受できる曲だったのに、ドラマ化や白出場など枝葉がついてしまい、その魅力が半減してしまったような気がします。妙にあちこちで聴く機会が増え(批判する方々はこの時期に聞いた方が多いような気がします)感動の押し売りになってしまい、最初の感動が薄れてしまったのは残念です。島田紳助の番組とかで取り上げられたりした時点でもう嫌悪感しか出てこなくなってしまいました。

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版 [DVD]  チェ・ゲバラの革命家になる前の話。男二人旅に出るのですが、さすが、チェ・ゲバラ。考えることもスケール大きいなあと。
 初めの頃は、二人はもめたりしていましたが、アルゼンチンを出発し、様々な人達との出会いによってある方向に向かって成長していきます。ハンセン病病院に訪れた際は、彼は患者達に誠意的に接し、患者達の心を開きます。こうした、様々な出会いからチェ・ゲバラは革命家を志したのだとわかります。
 チェ・ゲバラに関する詳しい説明は、知識不足で出来ませんが、この映画は、チェ・ゲバラ抜きに考えて、ロードムービーとしても楽しめます。南米大陸の文化・風土などが楽しめます。美しい映像が多いです。
 また、主演のガエル・ガルシア・ベルナル。初めて見ましたが、うまいですね。映像特典もついててとても満足のいくDVD仕様になっています。

The Band 何といっても、絶対的に名盤。これ以外にこの作品をたとえる言葉を私は知りません。アルバムコンセプト、楽曲、演奏、ジャケットどの要素も余りに完璧。私は25年近く前このアルバムを聞いてAMERICA南西部に遥かなる憧憬を抱き、やっと3年前その旅を実現することができました。いまでも1週間に1度は必ず聞きます。そして憧れのAMERICAを思い浮かべる事が私のストレス解消法でもあります。
もう30年以上前の作品ですが、これを聞かずしてAMERICAN ROCKは語れない。

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