ライヴ!!アリス・クーパー・ショー
1977年発表。70年代アリス・クーパー(厳密には、ボブ・エズリンとの共同作業時代か)の総決算的な内容のライブです。昔アナログLPで良く聴いていました。正規スタジオ盤やベスト盤では味わえない、アリス・クーパーとそのバンドの魅力満載のライブアルバムです。特に2台のギターが非常に効果的で凄い。アリスも割りと好きに弾きまくらせています。唯一の欠点といえば、収録時間が短いことだけ。すぐに終わってしまいます。のっけから派手な「回転花火」と「18」に圧倒されてしまいます。また単調にならず、硬軟巧みに声色を変えて、歌い分けるアリスのヴォーカル・パフォーマンスもさすが。このツアー・メンバーでの、完全盤を期待してしまいますね。「トラッシュ」以降に彼のファンになった方にも、是非おすすめします。これぞアリス・クーパー!
From the Inside
「閉ざされた世界」という題で日本版は発売されてました。当時のLPジャケットはアリスの顔の真ん中から観音開きにドアを開けるとアリスたちの居る精神病棟が覗けるという凝った作りでした。
ジャケットはかなり怖い作りですが 楽曲はどちらかといえばポップス。ショックロッカーという感じはしません。
ちょっとしみじみ聴ける曲もアリで上質な音楽を楽しめると思います。アリスのInsideを覗いてみるのも良いかも?違った音楽性を発見できると思います。
発売当時はあまり注目されることも無く、セールスも悪かったようですが、持っていても損は無い1枚だと思います。
ライヴ・イン・モントルー2005 [HD DVD]
かなりの歳のはずですが若いですね。ドラムはエリック・シンガー。その他の若造達は知らない人。ダンサーはアリスの娘のようです。(この親にしてこの子あり・・) 新旧混じったセットリスト、演奏、衰えてないVoは文句なし。ただ期待してたパフォーマンスは期待ハズレ。蛇は無し、フランケンも動かない、ギロチンはあっさり終了。 アリスのパフォーマンスに興味ある方は1987年発表の「THE NIGHTMARE RETURNS」を最初に観ましょう。
極悪レミー OVERKILL EDITION(初回限定生産) [DVD]
活動35周年を迎えたモーターヘッドのレミーを捉えたドキュメンタリー映画です。
自宅でのインタビューや地元LAのクラブでゲームに興じる姿も、メタリカとの共演(95年、09年)を
含むライヴ映像もとにかくカッコ良すぎ。今年65歳というのが信じられない位のエネルギーと、さら
に磨きこまれた貫録が充ちてます。驚いたのは、第二次世界大戦時のドイツの駆逐戦車ヘッツァー
(稼動状態の実物!)に搭乗するシーン。彼がWW2のドイツ軍を中心としたミリタリーマニアという
のは知ってましたが戦車兵制服に身を包みキューポラに収まる『レミー戦車長』の姿は似合い過ぎ。
コメントを寄せるゲスト陣もメタリカ勢にオジー御大、アリス・クーパー、スラッシュにスコット・イアン、
デイヴ・ナヴァロにニッキー・シックス、マット・ソーラム、デイヴ・グロール(スタジオでの共演映像も
あり)・・・と豪華すぎる面々。ストレイキャッツのスリム・ジムやクラッシュのミック・ジョーンズも賛辞
を寄せており、レミーが幅広い人々に支持されてきたことが実感できます。他にも貴重なホークウイ
ンド時代のライヴ映像などもあります。
劇中で垣間見える、義理と人情に篤くファンを大事にする姿はまさに『男が惚れる男』。痺れます。
ちなみに初回版は先述の共演ライヴのフルバージョンの他に、フィルとミッキーのインタヴューなど
映画本編未収録の映像が満載のボーナスディスクが付くので、ファンはこちらを押さえたいところ。
とにかく、文句なしに最高のロック・ドキュメンタリー。ファン諸兄には絶対のお薦めです。
※劇中『R&Rの起源』について語るレミーの背後にレインボウの『ライジング』が飾られているの
は、ロニーを悼む気持ちからでしょうか?こういうさり気ない優しさも胸を打ちます。