黒田三十六計 8 (SPコミックス)
侍の時代劇漫画の巨匠平田弘史先生の最新巻。「黒田・三十六計」のタイトル通り、主人公黒田官兵衛中心の話でありますが、敗北した毛利家、明智家のエピソードなど大量に投げ込まれ群像劇となっています。「智に生きるもの」、「義に生きるもの」、「欲に生きるもの」。すべての登場人物が徹底した生き方を貫いていて、その各々生き方が戦場という場所で交わり、男くささの美学を醸し出しています。一番すごいのは、P154の明智光秀を抱く斉藤利三の絵で、この絵だけでも本の価格以上のものがありました。