アニメンティーヌ~Bossa Du Anime~
選曲が良いですねー。すべて馴染みのある曲だったから、笑いあり、一緒に口ずさんだり。
あの曲がボサノバになるんだ!っていう驚きもあって、ボサノバ初心者にもお勧め。
夏のドライブのひとときが、とても和みましたよ。
崖の上のポニョ [DVD]
ジブリがここまで成功できたのは、プロ声優の力があってこそだと言う事を。
島本須美しかり田中真弓しかり、日高のり子、高山みなみしかり。
「トトロ」メイ役の坂本千夏の神演技しかり。
彼女ら(彼ら)の存在こそが作品の面白さを伝えてくれたと言っても過言ではない。(小説や漫画も面白いけど)
では、プロ声優をメインに使わなくなってからはどうだろうか?
「面白いけどね‥う〜ん…」
そんな感想がほとんどではないだろうか。
ポニョも同じです。
「面白いけどね‥う〜ん…」
プリンセス・ジブリ
単なるカヴァー作品と思えないクオリティーの高さ。
『トトロ』、『崖の上のポニョ』は歴史に残る名カヴァー。
『君をのせて』の原曲イメージを壊さない美的メロディーとムンディによる完璧なアレンジ、そしてクラウディオの絶叫とメロとの対比バランスは見事。ジブリファン、メタルファンも双方安心して聞ける仕上がりとなっている。
個人的には『時には昔の話を』『やさしさに包まれたなら』もお気に入り。
いずれも完璧な演奏による疾走感溢れるアレンジに、抜けるように壮快な歌唱が見事にはまっている。
ただ残念なのは、ライナーノーツがない事。
できれば、この企画にあたっての経緯や詳細を純粋に知りたかったなあと。
あと、Disarmonia Mundiが名実共に偉大すぎるせいか、男性デス・ヴォイス、メタルヴォーカル炸裂を期待するリスナーも多いのは否めないところ。おそらく『プリンセスジブリ』というタイトルからして、アニメユーザーをも狙った女性ボーカル発端で考えられた企画ではないかと思われるが、発売前のリスナーへの一種の先入観が強すぎたのが、良い作品なだけに残念。普通に解りやすく嬢アニメメタルとして売り出せばよかったのに。ちょっと宣伝にデス色を押しすぎたかな、という印象。
ボーカルにはエットレ他、ブラステの紅一点Sophiaと、この他にも以前からその存在が気になっていた、ロンドン在住の叩き上げ系シンガーのYokoもひょっこりと単体で参加している事が、個人的には興味深い。参加メンツについての経緯も気になるところ。
個人的にはこのコラボスタイルはアリ。女性ボーカルいいと思う。かなり目のつけどころがいい作品だと思った。
日本のコアファンからしてみれば物足りない意見もあるかもしれないが、この手のコラボスタイルは、アニソンやJポップの認知度も高いEU圏あたりではウケそう。原曲に忠実なシンプルな日本語歌唱を残す事で、一聴して解り難い外人にもアニソンだと理解し易いだろうし、世界視野で日伊合作の配信を考えるエットレの意図的なネタのようにも見受けられる。
メタル系のシャウトや濁声が苦手なヤツも中には居るだろうし、正直デスのテンションが続くと需要が限られる。
その辺はジブリを絡めた上で考えてるようにも思えるし、バランスも結構上手いと思うけどね。
根本的に洋楽への憧れがある我々よりも、外人からの方が、格好良い作品、と受け止められそうな気がする。
随所のVoの怪しい日本語発音もなかなかご愛嬌。日本のポップ部分を徹底して残しているのは素晴らしい。
いろんな意味全部ひっくるめてもなかなか良い作品だと思う。
まあ、いずれにせよ本人達にとってはネタだろうな。
その辺の配慮も含め、企画やメンバーの経緯等の情報を、せめてライナーノーツ上で伝えて頂きたかった気がする。
個人的には評価大。面白いし十分に聞きごたえアリ。
いろんな視野で楽しめる方には、超おすすめ。
デス色を極めたい方にはもの足りないかもしれないので、単曲で買ってみるとよいかも。
いずれにせよ、スキルが高いのは周知のとおり。
スタジオジブリの歌
ジブリ作品のベストアルバム。大人世代は「天空の城ラピュタ」から「崖の上のポニョ」まで、それぞれの時代にそれぞれの世代の様々な思い出があるはず。
昨年末の、紅白歌合戦でのパフォーマンスは素晴らしかった。最初の「散歩」から懐かしさが込み上げ感動した。久しぶりに聴いたが、やはり心にちゃんと根付いていたようだ。
不思議だったのが、まだ作品を見たことがない「崖の上のポニョ」を聴いて、泣いてしまったことだ。イントロで沸き上がってくる期待感、小さな女の子のかわいらしい声と魔法の言葉のような歌詞、サビ前で再び高揚してくる壮大なオーケストラのハーモニー、あくなきポップソングへの愛を感じた。映画の思い出とリンクせずとも、楽曲そのものの人懐っこさが十分聴くものを引き付ける。
ジブリ作品という共通項で多種多様な曲が集められたアルバム。しかし、どれも同じ匂いがする楽曲たち。このCDは間違いなく名作集だ。待った甲斐があった。
手を変え品を変え、ベストアルバムが無秩序に乱発されている世の中。このキャリアでベスト?1年に3枚?笑わせないでほしい。
こういう作品をベストアルバムというんだ。