ラモー:コンセールによるクラヴサン曲集
室内楽コンサートを聴いた時に、ラモーとテレマンのミニコンサートのちらしをもらった。
聞きなれない作曲家だ。でも、一般的にバロックというとバッハしか思い浮かばない私。
ちょっと聴いてみよう、、、でもどれを選んだらよいか?
迷った末に選んだのがこれ。
大満足です。聞きなれない曲でもクラブサンと弦楽器が気持ちを穏やかにしてくれます。
ラヴェル:作品集
■ラヴェルで最も有名な「ボレロ」はカラヤン指揮ベルリン・フィルの1965年頃の演奏で。カラヤンならではの対旋律の浮沈等興味深いが、サウンドがドイツ的重厚な華美に傾きがち。最後の「初めての転調の驚き」や「輝かしいクライマックスからの崩壊としてのエンディング」も、予定調和的で驚きがない。もっと冷徹でめくるめくしなやかさが欲しい。
■その点最高なのが次のピエール・ブーレーズ指揮ベルリン・フィルの新録音。作曲者自身の言う「渦巻く雲の切れ目から、円舞曲を踊る人々の何組かがきらめいて見える。雲は次第に晴れ、広大なホールの中で、円舞曲を踊り旋回する人々と群集にの姿がはっきりと見えてくる。ホールは徐々に明るくなり、シャンデリアの光は燦然ときらめく。1855年頃の宮廷である」という曲想が、クールに、切れ味鋭く、「溜める」べきところは溜め、衝撃的なところは衝撃的に、めくるめく饗宴はめくるめく饗宴として全く自然に演奏される。「クールな熱狂」。最高のラヴェル演奏だ。絶賛に値する。
■「ピアノ協奏曲ト長調」「水の戯れ」「夜のガスパール」は天才アルゲリッチの最高の演奏で聞けるし(それだけでも本当にお買い得です)、「スペイン狂詩曲」「亡き王女のためのパヴァーヌ」は我らの小澤の若き日の演奏で。
「ダフニスとクロエ」第2組曲はラヴェル管弦楽集も録音しているアッバード指揮ロンドン交響楽団で安心して聞ける。
■ラヴェルの最高傑作のひとつ「ピアノ三重奏曲イ短調」は最高級のワインのコクで楽しめる練達のボザール・トリオの演奏で。この二枚組みセットの目玉商品の一つ。
■最後をアッカルドの「ツィガーヌ」で締めくくるのは、私の趣味に合わないが、(ピアノ三重奏曲と入れ替えてほしかったなあ)、いずれにせよたった二枚でラヴェルの主要名曲を、しかも最高級の演奏で聴けるのは嬉しい限りだ。超お薦めです。
HIDE 無言激―ヴィジュアル&ハードショック写真集
再販じゃなく当時出版された方を、大切にしてます。
ボロッボロで、ページ取れてるけど、とても好き。
1stソロツアー写真集「VISUALBUM」
1stアルバムの曲「psycommunity」
2ndアルバム「psyence」
こちらの「無言激」
等、hideは2つの単語を組み合わた造語が好きだった。
言葉もオリジナリティ溢れて、
曲やヴィジュアルだけでなく、その歌詞に惹かれた方も多いはず。
この本は、そのhideがこの本のためにしたためた、詩がいくつかある。
それは、彼の唄のように綺麗で優しい。
その詩にとても衝撃を受けた。勿論、写真にもだけど。
また、写真集の最後に、この本のみのインタビューを掲載してくれている。
このページ数でこの価格というのも、ファン思いのhideならでは。
彼が発信したかったことは、この本に詰まっているし、
後期のhideにも通じている。
この本がhideのソロ第一弾と言っても過言ではないので、
ファンの方には是非お勧めしたいです。