バビロンまで何マイル? (白泉社文庫)
川原先生の大ファンでどの作品も思い入れが深いのですが、この作品でチェーザレ・ボルジアという人を知りました。塩野七生さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」にであったのもバビロン~がキッカケでした。
あれほど優雅に冷徹に野望をおしすすめたチェーザレがさいごには非業の死を遂げるシーンはシンプルな一コマで表現されていますが、それがより一層、運命に翻弄されたチェーザレ・ボルジアという男をよく表現していると思います。
ぜひぜひ続きを書いていただきたいです。
コメットさんにも華がある (ジェッツコミックス)
川原泉先生5年ぶりの新刊です。
しかも彰英高校を舞台にした「〜がある」シリーズ。
前作の「レナード現象にも理由がある」も面白かったですが、
今回の作品もいつもの川原節が効いていて、
じっくりじーんわり、ほっこりと、楽しませていただきました。
収録作は四つ。
「その科白には嘘がある」
「その理由には無理がある」
「グレシャムには罠がある」
「コメットさんにも華がある 」
どの作品も面白いですが、
このシリーズに出てくるカップルって、
みんなほんっとに愛があって、可愛らしいですよね!
僕的にはこの単行本の中では、
「コメットさんにも華がある」に出てくる女の子が好きです。
無表情なように見えて、実は感情豊かで、繊細で。
しかもなんと、
2011/6/28発売の「メロディ8月号(白泉社)」では、
「バーナム効果であるあるがある」が新連載としてスタート!
これも期待です!
レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)
川原さんの作品に出てくるヒロインが大好きです。
必要以上にがんばらない。
少女漫画特有のきらきらとは無縁。
なにより、いつも自然体で楽しそう。
自分にとって大事なものを知ってる人は強いなぁ、と
彼女の作品を読むたびに羨ましくなります。