マンガ 物理に強くなる (ブルーバックス)
マンガでわかりやすく物理(力学)を解説する本。
第1章は、ストーリーの導入。主人公の二人の出会い。
(物理は野球よりやさしい) ※( )内は、章のタイトル
第2章は、軽いものも重いものも落ちるスピードは同じ、といった
話から、「日常感覚を疑え」「常識を疑え」「物理は難しいという
思い込みを疑え」といった、物理の導入的な話。恋のライバルも登場。
(常識を疑え!)
第3章は、力学では、「長さ」「質量」「時間」という3つの基本的な
単位の組み合わせで表されるという話や変化と変化量の話。
(「変化」と「変化の速さ」)
第4章は、運動とはなにか、等速度運動、等加速度直線運動などの話。
グラフも登場して、進んだ距離を測るために面積を計算したり・・・(なつかしい)
(「速度」と「加速度」)
第5章は、ガリレオが見抜き、のちにニュートンによって運動の第1法則
としてまとめられた、慣性の法則の話。(ガリレイの発見)
第6章は、力には「大きさ」「向き」「作用点」の3つの要素があるといった
話や、作用反作用の法則の話。さて、この物体にはどのような力が
はたらいているでしょう。矢印を書き込みなさい・・・的なこと、そういえば
昔、習ったなぁ・・・(力のはたらき)
第7章は、「慣性質量」「重力質量」「等価原則」の話(高校物理では
習わないらしい)と運動法則の話。この章までで、「慣性の法則」「作用反作用
の法則」「運動法則」という、ニュートンの3法則の説明が終了。
(「質量」とはなにか)
第8章では、なんのために物理を勉強するのか。テストで点数をとる
ためなのか、それとも・・・的な話。本全体の話の大きな転換点でもあり、
重要な章。(わかるって面白い)
第9章では、ガリレイの相対性原理や、フーコーの振り子の話など。
(観測者の立場)
第10章(最終章)では、ついに、アインシュタインの一般相対性理論の
入口へ。物理を学ぶことによって、人間的にもちょっと成長した主人公の姿も。
(アインシュタインの相対論)
とにかく、基本的なところを、丁寧に丁寧に、何度も何度も、いろんな
アプローチで説明してくれて、すごくわかりやすい。
そして、話のストーリーも悪くない。
ただ、僕のような完全な文系人間からすると、この本を読み終わって、
ほんとうに、物理(力学)について理解できたかというと、やっと入り口に
立てたかな・・・というのが正直なところ。
はっきりと理解できたわけではないけれど、なんとなく、ちょっと
モヤモヤしてるけど、でも、ちょっと理解できはじめているような・・・そんな感じ。
おすすめです。
マンガ 化学式に強くなる (ブルーバックス)
化学の基礎のモルがしつこく解説されています。マンガで描かれて良かったと感じた点は、何度も読み返すことが苦痛にならないことです。もちろん、マンガであるために一つの解説に多くのページを使わざるを得ないので冗長になってはいます。が、返ってそれが何度も読み返す苦痛を軽減してくれています。それと、マンガであるにもかかわらず巻末にちゃんとした用語の索引がついているので親切です。