あなたにめぐりあえてほんとうによかった (絆シリーズ特別編)
毎年『小さな恋のものがたり』が発売になると初夏の到来を感じ、自分の人生も
これからさわやかな季節の始まり…そんなふうに胸はずませるようになってから、
40年の歳月が流れました。
『小恋』がみつはしさんのご都合でお休みになり、寂しく思っていました。
この本は、新しく書き下ろしたというものではないようですが、心身ともに穏やかさを
少しずつ取り戻していらっしゃるみつはしさんの復帰記念の本ではないかと思います。
相田さんの詩が、今のみつはしさんをそっと支え、みつはしさんの絵が、相田さんの
詩に新しい息吹を添えているような感じがします。
私には、うれしい本です。
みつはしさん、『小恋』をこれからも楽しみに待っています!
小さな恋のものがたり 第41集
さくらんぼの季節=『小さな恋のものがたり』新刊発売、という方式がすっかり定着してしまいました。登場人物、日常や恋の想いを綴った叙情たっぷりのポエムとお馴染みのテイストですが、今回も「おお!?」と目を見張るようなエピソードがいくつも登場して、すっかり楽しませていただきました。例えば・・・
・前回出番が少なかったトンコと山下くんカップルに新展開!?
・サリー父、ついに登場!?
・あのキャラクター達と、ついにコラボ出演!(それに対する松木さんの冷静なコメントが、ツボです。個人的には、今までなかったのが不思議)
嬉しかったのが、トンコと山下くんをはじめ、脇役たちのそれぞれの恋模様がしっかり描かれていたこと。特に、岸本さんと松木さんのエピソードがオススメ。まだ高校生で先のことなんて見えない、不器用だけど一途な想いが伝わってきます。もう何十年も続いているのに、こうした初々しい気持ちが一貫して描かれているというのは、やっぱりすごいことなんだなあと思います。
それに比べてちょっと期待外れだったのが、メインであるチッチとサリー。サリーはもうチッチと付き合っている意識がどんどん薄れていっているようで、何だかショックです。昔は相変わらずそっけないけれど、実はチッチのことを恋人としてきちんと想っている、そこが良かったのに・・・。