サイアミーズ・ドリーム
トータル60分以上の、まあ、短いとは言えないアルバムです。
……えーと、何から書けばいいんだか正直迷ってます。
激しい曲も静かな曲も、全てがキャッチーにしてメロディック。
稀代のソングライター、ビリー・コーガンの才能の多面体。
それがこのアルバム。
<1>の激しくも流れるような旋律、聴き手を覚醒していくエモーション、
不滅の名曲<3>のあまりにも美しすぎるメロディと、それを取り巻くディストーションのコントラスト、
または<6>のアコースティックながらドラマティックに展開していく音、
<8>の最高にスリリングなリフ、<9>の優しさ、暖かさ、
<11>の爆発する、バンドマジック…
まだまだ、他の曲についても書きたいことは山ほどあるんだけども、
とにかく完璧なアルバムだと思います。必聴!
あと、最後に蛇足。
控えめな音量のマスタリングも心地いいです。
最近のCDはどうも、音量大きすぎ=レベル突っ込みすぎで、
特にギター主体のロックなんかでは長く聴いているとどうも疲れるんですが、
このCDはいい感じです。爆音で聴いても良し!
Drink Me
「Taxidermy」での彼女の声は、あくまで甘く切なく響いた。少女的な不安感、恐怖の予感とでもいうべき感情に満ちていた。で、今回「DRINK ME」では、声が涸れるほどの正に絶叫が耳を撃つ。「少女」は成長して、幼いころに見た怖い夢の内容を理解したのか……。随所にあどけなさを残しつつ、しかしその中心に坐するものは、闇を覗いた女の狂おしい叫び。そのツブレるような声に(特にトラック3)初めて「裏ビョーク」と呼ばるわけを理解したような気がする。だが本邦においては間違いなく「Coccoとの双生児」と言うべきだと思う。
サウンドはどのパートも出過ぎずバランス好し。気にはならないが、アップテンポのナンバーではドラムスがMINISTRYとかNINとかインダストリアルな音に聞えてならない。
Siamese Soul: Thai Spectacular 1960s-80s 2
1960〜1980年代のタイ・ポップ集の待望の第2弾。これが前作以上にあまりにもディープな内容。ギター、ホーン、チープなオルガンに加えてタイ東北部イサーン地方の伝統楽器ケーンまでも飛び交うエネルギッシュでギラギラとしたエキゾチックなサウンドに、表現しがたい渋すぎる男女ヴォーカル。なかでも3曲目と14曲目の混沌としたグルーヴには衝撃を受けました。サイケ、辺境マニアはまたしても卒倒必死。さすがはSUBLIME FREQUENCIES。期待を裏切りません。
New Thai-english, English-thai Compact Dictionary for English Speakers: With Tones and Classifiers
有気音と無気音の区別や、標準書体の他に9種類の書体も掲載されていたり、単語に区分のマーク(専門用語とか古典的とか危険な言葉とか…)が付いていたり
1単語につき意味は1〜2個しか無いけど、聞いた音から単語を探せる索引もあるし日本人向けのテキストや辞書との違いを感じて新鮮な気持ちになりました。
紙質も印刷も良いし安いし読み物として眺めるにもイイと思います。全ての単語に読み方付きです。コンパクトサイズですが、値段も安いし初心者にはお勧めです。